2017年8月15日火曜日

MINOLTA AF 50mm 1:1.4[22] Φ49mm (15901382)



ミノルタAマウント、AFカメラのαシリーズマウント用の50/1.4です。なんですが・・・見ての通りの有様です。AF50/1.4はα7000と同時に発表された初期型と、フォーカスリングをゴムローレット化してMFでの操作性を向上させたNewタイプがあるが、これは初期型。

このレンズは思いで深いレンズの一本で僕の標準レンズコレクションの始まりレンズと言える物です。大昔にリコーのXR500で一眼レフを始めて、付属のXRリケノン50/2が僕の写真活動の原点とは話ました。その後写真活動にはブランクが長くあって、再び一眼レフを買ったのがミノルタのα303siの標準ズーム付き。標準ズームで写真撮ってて、「うーん、カメラってこんなんだったっけ?」と疑問感じて、買ったのがこのレンズ。そして大口径標準レンズで写真を思い出させてくれた大切なレンズなんです。

その大切なレンズがなんでこんな有様かと云うと、50/1.4を買ったらフォーカスロックしてから構図決めるAFの撮り方よりも、構図決めてからマット面で好きな場所にピント合わせる昔の撮り方を思い出して、そっちの方がシックリきたのですが、このレンズMFが滅茶苦茶やり難いのでした。正確に言うとネジ込みメタルフードを着けると、フォーカスリングに指が届かない・・・



50/1.4では少数派の引き出し式フード内蔵タイプ。このフードの場合はフォーカスリングへの指掛は問題無いのだが、このフードじゃ残念過ぎるでしょ。もっと深いフードにしたいので、良くあるメタルのネジ込みフードを装着すると・・・



で、こうするのですが、こうするとΦ49mmのメタルフードだとフードの絞込みと筒の谷間にフォーカスリングが潜ってしまう。厚み1mm強ほどの結束バンドを巻きつけて筒と面一な状態な谷間の底位置にリングある。これは使い憎いって事で、手元にあった結束バンドを巻いて接着してしまったワケ。

今だったら元に戻せる改造なり工夫をするでしょうが、当時はレンズをコレクションしてるつもりも無く、自分の物を使いやすくカスタマイズする事に抵抗は全く無かった。こうしてコレクションする事になるのなら、遣らなきゃ良かったけど。せめて黒バンドなら、少しはマシだったのですが、当時は半透明しかなかったと思う。「使い憎い!」と腹立てて思いつきで行ってるので家にあった結束バンド。瞬間接着剤で接着しちゃったので綺麗に取るのも無理。筒の周りに貼ってあるパーマセルテープは、なんで貼ったか忘れてしまったけど、恐らく筒が白く変色して来たので貼っちゃった気がする。



うわー、ダサいですね。格好悪いな。なんにせよ、自分で使う事しか考えて無かったのでお許しを。


開放 - α7、JPEG

フィルムで使ってた印象は大変好印象持ってた。リバーサルで撮ると、新しいマルチコートレンズ(当時ね)は抜けも良くて発色も綺麗だなぁ~と大満足してましたね。こうして今α7で撮ってみると、抜けと発色は記憶に近い。少々湾曲目立つのも記憶通り。ボケに関しては少々記憶より煩い。僅かに過剰補正な古典的なボケは記憶通りだけど、フィルムでは気にした記憶がない、カラーフリンジがα7とこの条件だと目立って若干鬱陶しい。


開放 - α7、JPEG

最短域、この条件だとカラーフリンジは大して目立たないが、それでもよく見るとグリーンのフリンジがボケに乗っている。僅かに過剰補正の標準レンズは80年代までは多い。開放で使うより、ほんのチョイ一段でも半段でも絞った方がグッと良くなるのは常識だよね?このレンズもそれです。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放だと全体に盛大にハロっぽいが、比較的芯があるのでピント比較的掴み易い。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

データーはフレアっぽいがコントラストを付けて仕上げれば切れる。これもボケには少々カラーフリンジが目立つ。デジタルSLRが普及し出した頃に、多くの人がフィルム時代のレンズでカラーフリンジに悩まされて居たのを思い出す。


F8位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞っての遠景は切れも発色も問題ない。問題ないと云うより上等です。発色も濁りなく現像しやすい。


F8位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

輝度差ある風景撮ってもコントラストも上等。ボケだとカラーフリンジ目立つが、倍率色収差は良く補正されている。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

カラーフリンジが目立たない条件で撮れれば、開放の描写は情緒的。野良猫じゃ無く、ベッピンなお姉さんでも、きっと好い筈。(しらんけどね)


F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F22

開放は全体がハロでフレアの向こう側。意外と像は崩れていない。F2絞ると中心のフレアが晴れる。F2.8で内接円は晴れる。周辺減光はF4で凡そ解消。F8位で画質的には飽和する。十分に解像するが、キレキレな解像ではなく若干の線の太さを感じる。


F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F22

この条件だとカラーフリンジは目立たない。カゴにグリーンのフリンジが見られるが、問題になるほどではない。スーパーカブでのボケ比較は逆光耐性も良く判るのだが、開放からゴースト出ずにコントラスト良好。やはりF2がボケは綺麗。Newタイプは円形絞りになり、これは円形絞りでは無いが、形状が目立つって事は無い。

ミノルタはNewを出して、円形絞りを採用した頃からメディアでもボケまで考慮してる事を目立って謳い出した気がする。STFもその頃。

0 件のコメント:

コメントを投稿