2015年4月19日日曜日

KODAK EKTAR f:1.9 50mm MADE IN U.S.A BY EASTMAN KODAK CO. ROCHESTER N.Y. (EY1503)



コダック・エクトラ用のエクター50/1.9。もちろん借物です。

カッコイイです。ゴツイです。カメラ用レンズと云うより、エンジンのパーツの様です。エクトラが凡そ2500台とか云われてますから、レンズの生産本数も知れてます。なので立派な稀少品に分類されます。

エクトラのエクター50/1.9なぞ、まず縁の無い玉の一つだと思って居たのだけど、貸して下さるとのお申し出。でも、希少品借りるのは怖い。。。びびる。

使いたいけど、借りたくない。
弄りたいけど、触れたくない。
撮りたいけど、持ち歩きたくない。

「据え膳食わぬはオタクの恥」って事で、せっかくのご好意なので、試させて頂いた。



通常は最短撮影距離3.5ftですが、フォーカスリングの出ベソを引っ張りながらフォーカスリングを廻すと1.5ftまで寄れます。



このガッチリ感は半端無い。本気になったアメリカさんは凄い。


開放 - α7、JPEG

お猿さん、開放ではモヤモヤしてピント合わせ難い。ハイライトの滲みは盛大。

お猿さんを撮ったので、後は交通事故や人とぶつからない安全な近所の遊歩道に移動して撮影・・・ くわばらくわばら。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F8やF11まで絞っても、長辺サイドはそれなりに流れる。湾曲は優秀。湾曲少なく、良像は内接円をカバーするので、十分端整に写る。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

遊歩道内限定で無理やり撮るものを探す・・・
F2.8程度の絞りでは個性はマダマダ消えません。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

近景でもF8まで絞れば普通に写る。反射の逆光もあるのに、これだけ普通に写っちゃうのがスゴイな。このレンズ70年位前のレンズのはず。。。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

借りる時の命題が「ぐるぐるボケが出るから撮って来なさい。」だったので、グルグルしそうな物を探して撮った。出ベソを引っ張って近接撮影領域約40cmでの撮影。こんなので許して貰えるかな・・・

背景は渦巻きで、花びらは滲んでる。様々な収差が合わさっての写りだが、アウトフォーカスのエッジのカラーフリンジが少ないので綺麗だ。。。



F1.9 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22



F1.9 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16 - F22

遠景、定点テストをみると、流石に近代のレンズと比較すれば見劣りする。周辺へ行くにしたがって像は流れ崩れるし、ハイライトは滲む、コマ収差も目立つ。F8、F11で内接する円内は良像になるが、外周はまだ甘い。それでも時代を考えると優秀なのではないか?口径が違うけど、戦後のゾナータイプの50/1.4クラスと比べても勝ってるように見える。ゾナータイプのF2クラスは未経験なので、その内試して比較してみたい。ジュピター8を入手するか・・・(実はなんと持ってない)

ボケは開放~F2.8は盛大にグルグルだ。近代のガウスタイプはF2.8だと大抵はソコソコの画質になるがエクター50/1.9はもっと絞らないと整ってこない。絞っていってもボケは固い。

今回縁あって、凡そ縁の無い玉と思っていたエクター50/1.9を試させて頂いた、エクター50/1.9は、癖玉との話を聞いていた。確かに滲みやグルグルは癖玉と云えるのだろう。でも、それ以上に70年も前のガウス型が、想像以上に端整に写ったのが印象的。

アメリカさんは普段は6~7割り位の力で物事を済ましていて、稀に本気になる。本気になった時のアメリカさんは、大抵凄い物を作る。御見逸れ致しましたぁ~

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