2014年1月21日火曜日

PENTACON PRAKTICAR 1:1.8 f=50mm MC (5586661 & 6105181)





前回、同レンズのシリアル(7755652)を使い、余りに酷いから恐らく「外れ品」だろうと書いた。今回は所有する同レンズの他の2本をテストし撮影してみた。前回テストしたのが、写真真ん中のシリアル(7755652)、今回は右側の(5586661)と左側の(6105181)である。

この3本、見た目でコーティングの色が違うのと、銘板の書体が違うのと、重さが僅かに1g、2g違うだけ。さて、(7755652)の汚名を若番2本で覆して晴らせるのか?普段は使ってからテストをするか、テストを先にしても使うまで詳細には結果を見ないようにしているが、今回は実使用前に前に定点テストをした。


6105181

F1,8 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16


5586661

F1,8 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

定点の無限撮影では、前回の7755652と今回の2本でそれぞれに結果は結構異なった。コレぐらいのバラつきは国産レンズでもあるのだろうか?同じレンズを何本も持ってる事の方が少ないので、そこは判らない。しかし、結果の程度は3本で違えど、この3本のテスト結果の傾向は同じ。残存収差の程度は違うが収差の傾向は同じだ。

7755652を外れと書いたが、3本で比較すると7755652が一番酷いのは間違い無いが6105181の結果も同じような物だから、本当に外れ品なのか怪しく成ってきた。5586661が3本の中では一番良さそうだ。開放付近で7755652では像がブレたように見えると同様に6105181も横線の泣き判れが起こってる。こうなると撮った画が汚いので駄目駄目だ。5586661の開放は一見3本で一番像が甘いが、ボケた像の中の線は一番まとも。こういう方が像の甘さも味の内などと言ってられる。。。

開放だと真ん中以外は甘いのは大概のレンズの常であるが、通常は真ん中と言っても真ん中付近をある程度の円で頑張ってる範囲がある。あるいは頑張ろうとしてる範囲がうかがえる。けど、プラクチカール50/1.8MCに関しては、本当に真ん中の一点だけ、梅干弁当の梅干だけが頑張ってて、そこから外に向かって成り行きで崩れていく。絞っていくにつれて頑張ってる範囲の円が大きくは成っていくが、F5.6程度では未だ未だ全然足りない。まともに撮りたかったらF11やF16に遠慮なく絞った方がいい。絞らないと駄目だ。


5586661

F1,8 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16


5586661

F1,8 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

定点撮影の結果みて、6105181にスッカリやる気無くしたので、ボケ撮影は5586661だけ。


F16 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F16 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

結果を見て、一番番号の若い(5586661)がもっとも良さそうなので、撮影に使ったのは(5586661)。とはいえ定点の結果見て、粗やる気失せたのでヤッツケ。シャッタースピード許すなら絞れる所まで絞る!キリキリに絞れば案ずるよりチャンと写る。発色もニュートラルでクリアーだ。


開放 - α7、JPEG

やる気わかないからベンチに座ったら、目の前にテスト向きな風景があったので撮った。
うげげ。。。やっぱり汚い。









2線ボケが強いのと、像が流れるのが合わさって、背景のボケが汚い。ボケというより一部除いた全体に汚い。

うーん、3本にプラクチカール50/1.8MCをテストしたけど、これをどう表現しよう。開放からシャープに写らないのが駄目なレンズだとは思わない。像が崩れるのだって、それはそれだ。けど、画が汚いのは駄目だよ。正直言って個人的には評価出来ない。文才ある人なら夢を壊す事なく、情緒的な表現でここを切り抜けられるのだろうが、身も蓋もないのを身上とするので一言。

「駄目だこりゃ」

2014年1月12日日曜日

Planar 1,8/50 Rollei-HFT 1191600 Made by Rollei



Rolleiの一眼レフSLシリーズのQBMマウント用の標準レンズ。プラナーと銘が付いてるけど、カールツァイスとは書いて無く、Made by RolleiとRollei製を強調してある。HFTと書かれる以前の初期型のレンズにはカールツァイスと書かれた銘板も見た事があるので、元はツァイスが作り、製造権を買い取ってMade by Rolleiで作る。ローライお得意の方策のようだ。

この辺りの時代のレンズは一般的に50/1.4だと6群7枚で、50/1.8クラスは5群6枚が多い。京セラ・コンタックスのプラナー50/1.7が小口径でも7枚だと言う。枚数が多ければ良く写ると言う物でもないだろうけど、贅沢品には違いあるまい。つい最近発表されたシグマの新しい50/1.4に到っては13枚とか聞いてビックリ。ガウスタイプじゃ無いらしいし、シグマは薄いレンズを沢山使う傾向がある。光学設計の事は良く判らないので良し悪しは知らないが、ペラペラしたガラスが沢山より、塊ガラスがドンっと入ってる方が嬉しいかも。(話が脱線した)HFTプラナー50/1.8は計ると200g越えててチョット重いのだけど、さて何枚レンズなんだろう?

このレンズはフィルム時代から大変良く写る印象を持っていて、信頼を置いているレンズの一本。しかし、コンタックスG用のGプラナー45/2のショックから、テストするのを少々ビビリ気味だ。良いと思ってるレンズがPlanar 45/2と比較してどの程度の結果を示すのか興味深くもあり、怖くもあり、知りたいような、知りたく無いような・・・・


開放 - α7、JPEG (2016.7.18追記)

135判SLR用の中では優秀な開放での描写。ボケもクセが少ない。遠景から近景まで、どの距離でも破綻がない。(2016.7.18追記)


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

α7による実写では、フィルム時代の好印象そのままに非常に良く写った。EVFを覗きながら少し安心。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

知らない人とカメラとスマホで正面から打ち合い。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

Gプラナー45/2の方がコントラストが高いと言うかガッシリ写る感じ、HFTプラナー50/1.8は繊細で線が細く上品。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F4 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放付近の写真が無いのは、開放の写りが悪いからでは無く、開放でコレって言う写真が撮れて無いから。開放から十分良く写るし、F2.8で完全に実用になる点では実使用上ではGプラナーと遜色無い。ちょっと負けてる気はするけど。

過去の印象通りの良く写るレンズの実感を持って、いよいよ恐怖の定点テストに挑む・・・・いざ。



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

定点の結果は素晴らしい!(今時と比べちゃ駄目よ)Gプラナーには若干負けてる感じだけど、かなり善戦。今までテストした一眼レフ用の中では断トツに良い。開放だって、Gプラナーより口径が大きい事を思えば立派。実写の印象通りF2.8から完全に実用になる写り。全体的良いけれど、F5.6辺りまでは、画面の短辺に内接する円の内と外で画質の差が結構大きい。しかし、総じてフレアーも無く抜けが良い。周辺光量はHFTプラナー50/1.8は陰り少なく優秀。

Gプラナー45/2は1994年の発売だ。原型が1970年のHFTプラナー50/1.8も頑張ってる。時代の差を思えば、一眼レフ用の標準だって頑張れば頑張れそうだな。。。ちょっと安心、と言うか安堵だ。

2015.4.16 ボケテスト画像を追加。



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

2014年1月7日火曜日

PENTACON PRAKTICAR 1:1.8 f=50mm MC (7755652)





プラクチカBマウント用の、もっとも標準的な標準レンズが、このプラクチカール50/1.8MC。時代で名称変わったりしてるけど、基本的には同じ物っぽい。もっとも、品質のバラつきが多いので同じレンズだからと言って、同じように写る保障は無い。恐らくM42時代のパンカラー50/1.8と同じ出生なんだと思うけど、察するにコストダウン含めて色々な意味で異なるレンズだろう。

パンカラーと見比べようと思ったのだが、パンカラー50/1.8が行方不明だ。パンカラー探したら同じプラクチカール50/1.8MCが2本出来てきた。まだ在るかも・・・?

3本のプラクチカール50/1.8MCを見ると、一目で3本ともコーティングが異なるのが分かる。今回、テストした真ん中の7755652は反射の色が紫っぽくメイドイン表記が無い。左の6105181は、それより若番でMADE IN GERMAN DEMOCRATIC REPUBRIC表記がある。反射は青白く中が紫。ところが右5586661は更に若番だが赤っぽい反射でメイドイン表記が無い。3本とも書体の太さが異なるけど銘板は「PENTACON PRAKTICAR 1:1.8 f=50mm MC」で同じ。判らないから考えない。追々全部テストしよう。

プラクチカBのレンズを使う上で最大のネックが、まともなボディが無いって事。初期のBC1やB200などは悪い物でもないだけど、如何せん経年劣化が激しい。比較的新しいBX20等はコストダウンが激しすぎて柔過ぎる。問題を最悪にしてるのが、メカニカルボディが一台も無い事。造りの良い時代にメカニカル機があれば今でも何とかなったのだろうけど、電気カメラしかないのが致命的。

しかし、2013年に天からα7が降臨。凡そ全てのマウントを分け隔て無く救済し、プラクチカBも救われたのであった。(これじゃカノッサの○○だな。)


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

敢えて開放で撮ったのだけど、思ったのと違う崩れ方。なんか崩れた像が汚い・・・ 汚い理由が後の定点テストで判明した。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

珍しく正月らしいのを撮った。それにしても30年以上ぶりに行った正月の浅草は4日にも関わらず凄い人。三箇日は恐ろしいのだろうな。

背景のボケ汚い・・・ ピントも甘い。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

キチンと撮りたければ最低でもF5.6、出来ればF8、でも、本当はF11から。マジ。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

近頃はガテン系アイテムにも萌えが浸透してる。

結像性能はともかく、発色はニュートラルでクリアー。



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



左のルートインホテルの外壁の格子上の線を見て欲しい。開放からF4位が判り易いが、周辺に行くにつれて水平の線が上下にブレた様に太くなる。まるでボケじゃ無いのに二線ボケだ。絞るにつれて改善されて行くが、F8位まで絞らないと無視出来ないレベル。非点収差なんて言ってられないよ。こりゃ恐らく製造失敗の外れ品ですな。他の2本は違うと信じたい。同じだったりして・・・



F1.8 - F2.5 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16



F1.8 - F2.5 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

大きくボケた場合のボケは、まぁ標準的。

ある意味プラクチカBクオリティを、あらためて実感した気もする。インフが出たり出なかったりは珍しく無いしね。これだけ酷いテスト結果でも、案ずるより生むが易し、案外写真撮れちゃうのが問題だ。

個人的にはお宝の二種類ある50/1.4をテストするのが怖い。その前に50/1.8の残り2本をテストだな・・・

2015.4.17 ボケてスト画像追加。



F1.8 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

2016.1.11 お猿さんの追加。



ぱっと見は案外まとも。このレンズは近景の方が非点収差目立たないでいい。良く見ると枝とか汚い。

2014年1月2日木曜日

Super-Takumar 1:1.4/50 2145075 Asahi Opt. Co. Lens made in Japan



店の屋号「tokinon 50/1,4」は僕の名前のtokitaroをレンズ風にtokinonとし、好きな標準レンズの50/1.4とした物だ。1,4をコンマでは無くカンマとしてあるのはドイツ式に倣っただけで深い意味は無い。僕に取っての標準レンズたるスペックは50/1.4。その一眼レフ用の標準レンズとして初めて50/1.4を実現したのが旭光学ペンタックスのSuper-Takumar50/1.4らしい。そうアッチコッチに書いてあるし、伝え聞きもするので、これは間違いなさそうだ。店の名前のスペックの原器なんだから、是非とも持って居たいところだけど、残念ながらこのSuper-Takumar50/1.4は原器とは別物。初期型が6群8枚で、これは改良型の6群7枚になっている。あれ?店の名刺とかに刷ってる構成図は6群7枚だから、やっぱりこれが原器か?いや待て待て、50/1.4はSuper-Takumar50/1.4が最初らしいけど、6群7枚の50/1.4の最初のレンズはSuper-Takumar50/1.4なのか?今度誰かに教えて貰おう。

最初否かとは別に6群7枚のSuper-Takumar50/1.4は放射線レンズとして有名。線量計を近づけるとガリガリガリガリと盛大に鳴る。あんまり気持ちよく無いが、大丈夫って言われてるから信じるよ。ガリガリが6群7枚の証なのでバラして検証してないけど、他に言われる特徴と合わせて、6群7枚に間違いないと思う。伝え聞くのと微妙に重さが違ったり、絞り環にF2が「・」になってるとか言われるけど成って無かったり。必ずしも世の中で言われてる検証ポイントと完全一致しないけど、まぁ、6群7枚に間違いない。多分・・・

ペンタックスは系譜だって調べようとすると、さっぱり系譜が判らない位に、シリアルとかも結構、適当イイ加減らしいから、真剣に悩まない方がいい。


開放 - α7、JPEG (2016.7.18追記)

モヤっとはしてるが、同時代のF1.4クラスと比べれる上等な方だと思う。特に背景ボケは同時代のレンズ中ではクセが少ない。 (2016.7.18追記)


F5.6位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

60年代モダン家具のようでイケてるスカパーの秘密基地。電蓄にも見える。あ?電蓄は今は死語かな?

この写真と2枚目はA/M切替レバーを中途半端な位置にセットしてしまい、F11のつもりがF5.6チョイになってしまった。もうちょい絞った方がカッチリ来るのだけど、F5.6まで絞れば実用上は問題無い。


F5.6位 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

運河の周りは秘密基地だらけだ。この基地もカッコイイ。

フィルムで撮ると救いの無い程に黄変してるレンズだけど、デジで撮るとどうにでもなる。こんなにクリアーなSuper-Takumar50/1.4の写りは僕自身初体験。どんより濁った写りしか知らなかったからチョイ嬉しい。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

木蓮???木蓮だよね?違うかな?草木疎いです。前を歩いてた人がネオデジ系で撮ってたのを真似てみた。しかし、悲しいかな最短0.45m、寄れません。仕方無いからトリミングしたけど、それでも馴れない事してもイマイチの出来。。。草花撮影難しい。最短域の撮影って体の揺れないように息止めて、体硬直させて苦行の辛さだ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

画面の真ん中にフレアともゴーストとも言えない得体の知れない何かが出てる。ピンが甘いのはレンズのせいでは無く、ちょっと外したっぽい。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

これくらいモロに逆光入ればそりゃゴーストも出る。むしろモロにしては良い位かも。


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F4 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F1,4 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F1,4 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16



F1,4 - F2 - F2,8 - F4 - F5,6 - F8 - F11 - F16

テストとは直接関係ないが、AWBで遠景風景で濁って黄色い写りのレンズが、空を入れない近景だとニュートラルになる。AWBって答えの無い答えを出すような物だけど、興味深い。自動画像解析で空が写ってると判断するとデーライト決め打ちするのかな?確かにニュートラルなレンズなら、その方が確実だ。



どんより濁ったデーターもPhotoShopの自動補正一発でこうなるので、もしテストデータをプリントする場合はお勧めします。

定点撮影の開放はイメージサークル足りて無いと感じる位に周辺がバッサリと落ちる。大概は徐々に繋がって落ちてく感じだけど、Super-Takumar50/1.4は最後の四隅で粗消失。像もトロけて行方不明。一段絞ると光量は復活してくるが、像は未だに行方不明だ。このレンズも普通は使われない位の四隅は捨ててるようだ。

ボケテストの方が、スナップ撮影の写り方は分かり易い。繰り出してるのもあるかも知れ無いが、開放であれだけ落ちる周辺光量も案外大丈夫。

黄色く無かったとすれば、当時これ買った人は十分幸せになれたレンズだと想像する。

2015.4.15、ボケテスト画像を追加。



F1.4 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

フォーカスの前後のカラーフリンジが少々鬱陶しい。渦巻き傾向ありの古典的なSLR用大口径標準レンズのボケ描写。