2016年9月26日月曜日

Rolleinar 1:2 f=50mm 0300837



ローライQBMマウント用で、恐らく最廉価版の標準レンズ、Rolienar 50/2。これも中々出会わないレンズ。生産本数は恐らく非常に少ない、所有するこれの番号が0300837。恐らくファーストロットでお終いだったのでは?現役時代にローライやフォクトレンダーの一眼レフを買う人が、この安っぽいレンズを買う理由は殆ど無い。

トキナー製と伝え聞きますが、どうなんでしょう?

------------ 追記 ----------------

マミヤ製との助言頂きました。そうとも聞きます。判んないです。ローライナー55/1.4をジーッと見てると、マミヤに思えて来た。裏取りたい。

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特別な事は何も無い、小さくて、軽くて、安っぽい。最短撮影距離45cmなのは偉い。殆どのローライナーはMCを謳ってるが、これはMC表記も無し。


開放 - α7、JPEG

先ずは開放でお猿さん。強いクセは無い。無難に写ってる居るが、全体でコントラスト低く鮮鋭な感じが無い。崩れて流れはしない。開放に限らずコントラストの低い抜け切らないフラットな感じは絞って行っても、ず~っと残る。レンズ収差ではなく、レンズガラス面の反射に因るコントラスト低下っぽい。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞って撮れば普通にそれなり。F11でも最外周は厳密には解像せずに甘い。あまり嬉しく無くて、写欲を削ぐな。。。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

写欲を削ぐのは解像よりもコントラストの性か。甘いよりも開放から絞っていっても、ずーっと微妙にフレアっぽくてコントラスト低い感じ。フィルム時代には感じなかったので、デジ(α7)との相性が悪いのかも知れない。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

やっぱりモンヤリっぽい。F2.8と開放は大して差がないかも?


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

解像よりモヤってるのがヤッパリ気持ち悪い。もっと無理にコントラスト上げられるけど、元がヴェール被ってるので、トーンがガビガビになってくるから・・・


F5.6 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

それほどコンディション悪い感じはしないのだけど抜け悪い。少々残念。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

常連さんの知り合いで、店を贔屓にして頂いてるプログレバンド・金属恵比須のライブ。明らかにレンズの選択を間違っていた。暗いから開放で撮るとズルズル。写りはズルズルだが、ライブはノリノリ。ん?プログレでノリノリって褒め言葉になるのかな?

バンドリーダーの高木さんによれば、メンバー変わりながら20年近く同一コンセプトで続けてきたらしい。近年遂にブレーク中!!!

芸能界プログレ伝道師のスターレス高嶋(髙嶋政宏)も一押し中。プログレ好きに限らず70年代UKロック好きは聴いてみて。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ここではコントラストは置いておいて解像の話。正直褒められません。絞っていっても画質向上が穏やかと言うか・・・

F16まで絞っても、最外周は甘い。もちろん良像範囲は絞るにつれて広がっては行くが、良像範囲内も切れjはそれ程ない。

廉価版レンズは各メーカーにあるが、中にはコスパ高い廉価版超えた写りのレンズもある。これは買うなら期待しないで置きましょう。残念。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

解像悪いけど、ボケがグルグルで凄い写りで面白い!なんて事もありませんね。崩れて流れてドヒャーでも無い。微妙に解像してるのが・・・

憧れのローライ、素敵なローライ、とうとう俺もローライか。って人は買っちゃイケません。
レンズがセンスや腕を助けてくれない、このレンズ。達人の養成ギブスになるかも・・・

2016年8月28日日曜日

KONICA HEXANON AR 50mm F1.7 LENS MADE IN JAPAN 55Φ (7530164)



ARマウント用のヘキサノン50/1.7です。絞り環のオートポジションがAE刻印のARヘキサノンは57mmや52mmだったコニカの標準が、T3の時代になって50mmになったシリーズ。以前より重厚ではなくなったが造りは良い。



α7につけるとこんな感じ。うーん、カッコイイねぇ。主役はレンズです。

語る事思いつかないので、淡々と事を進めて行きましょう。


開放 - α7、JPEG

お猿さん。なかなか御上品。少し低コントラストな柔らかさの中で線は綺麗。ボケは少し過剰補正の時代的に一般的なタイプ。ボケにも場所によっての大きな形状の違いも無く、キチンと組み立てられてる印象。湾曲も上等。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞るとホワホワが取れて、大変スッキリ綺麗。ガッチリではなくスッキリ上品。このタイプの描写のレンズはRaw現像向き。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞って遠景の描写は本当にいい。倍率色収差、湾曲、どちらも優秀なので、Raw現像時の収差のケアも殆ど必要ない。コントラストを適度に高めるだけでグンと良くなる。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放では中心からフワっとフレアのヴェールを被ってる。ヴェールの中の像は溶けてないので、微妙なソフトフォーカスレンズの様な描写。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

倍率色収差は少ないが、光源ボケにはグリーンのカラーフリンジが乗る。Raw現像時にケアした。開放でも光が硬ければ、元から解像してるので中々にシャープに写る。



F1.7 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放は中心部からフレアっぽい。F2の指標が無く、F1.7のつぎはF2.8となる。F2.8でフレアはかなり解消。F5.6では四隅以外は良像範囲となる。F8とF11は殆ど変らない。手前のビルのタイルの質感も良く描写してる。



F1.7 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

カブのボケテストの距離だと、さほどカラーフリンジも目立たない。同様にパープルフリンジも少ない。柔らかいながらもピントはシッカリある。像が流れずに大変端整に写る。

フィルムで使ってた記憶でも綺麗に写ってた記憶だが、カラー撮影だとコントラストがコントロール出来るデジタルでの使用で、より一層元からもってる解像度が活きる。良い印象は持ってたが、正直予想以上。

白黒フィルムや白黒デジタルでも、良い結果が得られそう。JPEG撮って出しだと、少々低コントラストで大人し過ぎに感じるかも。

2016年8月3日水曜日

MC ГЕЛИОС-77М-4 1,8/50 M52×0,75 (92016482)



ロシアの一眼レフ用の標準レンズと云えばBiotarから派生のГЕЛИОС(以後HELIOS) 44系が代表格だが、今回のはHELIOS-77M4、流石に世紀末にBiotarじゃアレだと思ったのか、西側に当て嵌めると70年代っぽいレンズにリニューアルしたのがHELIOS-77M4。シリアル92016482なので、92年製だとすれば、出来立てホヤホヤの新生ロシア製。うーん、今となっては旧ソ連製の方が意味無く嬉しいな。



工場マークはVOMZ、HELIOS-77M4で1番多いのが、VOMZなのでは?おでんマークのValdaiも見るけど、どっちが多いのでしょうかね?ZOMZもあるのだろうか?ロシアさんは謎ばかり。(僕が無知なだけなんだろうな。)


開放 - α7、JPEG

では、お猿さん。過剰補正が強いのか、背景ボケは2線ボケでクセが強く像がグズグズするタイプ。ネットの世界でHELIOS-77M4を検索すると、HELIOS-44系共々、クセの強いボケがポートレート撮影や花撮影で大人気の様子だ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

絞っての遠景の写りは、まぁまぁ・・・
問題になる程ではないけど、F8やF11でもビシーっとは来ない。最外周より内側から甘さが残るのは嬉しく無い。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

使用していて極端に逆光に弱い印象は無かった。α7での使用では絞り羽根の反射も困る程には出ない。今時の玉と比較しちゃ駄目よ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



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発色とカラーコントラストは保ってるのでEVFでの見え具合は結構良好。あとで詳細にみると甘いのにガッカリ・・・


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

開放だと全体に甘いが中心は意外とシャープ。開放で日の丸構図のだと、それなりのキレを見せつつ周辺の甘さがエエ場合もあるね。場合も。。。

トレーラーのお尻のモヤつきは金網越しの前ボケ。レンズのフレアではない。


F2.8 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F2.8だとグズグズな感じも残しつつ、ハロっぽいフレアがとれて抜けがよくなる。フレアっぽさが取れるとハイライトのトーンも出るので、やっぱ少し絞った方が気持ちいい。



F1.8 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

開放での中心は立派。中心以外は崩れる。この調子なら絞ってグングンと良くなりそうなんだけど、短辺内接円より外は画質向上が期待以下。テストでも実使用でも樽形の湾曲は気になる程度に目立つ。



F1.8 - F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

口径食の大きい、過剰補正玉らしく、後ろは渦巻きっぽい。手前のハンドルのボケは綺麗。グリーンのカラーフリンジは出るが、パープルフリンジは目立たない。

開放F1.8とF2は殆ど変らない。F2.8に絞ると二線ボケ傾向も薄まって全体に整って来る。と同時に開放だと目立たないパープルフリンジが少々顔を出す。実使用だとグリーンのカラーフリンジのケアが必要な場合はありそう。

44系からモダンなレンズにリニューアルしたHELIOS-77M4なのだけど、写りの方があまりモダンでは無い印象。個人的にはピリっと来ないので、相性悪いレンズの部類だ。

近い内にHELIOS-44系と、その先祖Biotarと比較してみたい。


2016年7月19日火曜日

XR RIKENON 1:2 50mm RICOH LENS MADE IN JAPAN 52Φ (262070)



XR RIKENON 50/2、このレンズは思い出深い。僕が最初にお金を払って買ったレンズなのだ。正確には初めて小遣いやお年玉を貯めて買ったカメラRICOH XR500に付いて居たのが、このレンズ。買い直し品ではなく、写真のレンズが正に買ったそれ。XR500と共にカメラもレンズも完動品で所有してます。

SMC PENTAX-M 50/1.4 の項でも書いたが、大口径とマルチコートに魅了されてチョイチョイと父のSMC PENTAX-M 50/1.4 に浮気して居た。それでも、自分で買ったXR50/2は大事だったし、最初の相棒として愛さずには居られない。



当時のCMをyoutubeで見つけたが、これは発売後しばらく経ってからのCMだ。1979年ごろの印象に残ってるブロアーで「ヒカヒカ~」ってやるバージョンは見つからなかった。

手にしたカメラを嬉しそうに大事に清掃メンテナンスしてるCMは、遂に一眼レフを買った小学生には凄く共感出来たCM。最初のバージョンどこかに無いかな?



時を経てα7に納まってるXR50/2図。違和感無いね。

コストダウンの為のマイナーチェンジを重ねていくXR50/2ですが、光学系は全部一緒だと認識してた。今回これ書くにあたって世の中でどんな扱いなのかググッたら、最終型の50/2Lは光学系が違うって云ってるサイトがあったりしてビックリ。「そんなの初耳知らね~ぞ!」って、その筋の方々に確認したところ、当時のリコーの中の人から、同じ光学系だとお答え頂いた。

と、こんなインターネットの僻地で呟いても、最終型50/2Lは違うって伝説は広まっていくのでしょうねぇ・・・


開放 - α7、JPEG

お猿さん、開放値F2なんで、この程度は写りましょう。子供頃から使ってるけど、このレンズの写りに不満を感じた事は無い。今こうして詳細にみると背景のボケの様子から、所有してるXR50/1.4と比較して廉価ではあるが比較的キチンと組まれて居る様だ。当時の最低価格一眼レフの付属レンズとしては十分以上なCPだ。


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

モノコートレンズだと思うが、真夏のピーカンだったが、どの場面でも抜けは良かった。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

F8やF11での写りは文句なし。絞り羽根とセンサーによるフレアーも出ずに、パキっと切れる。デジとは相性良いレンズ。


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop


F11 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

湾曲も目立たない。軽くて良く写るしいいね。子供頃はSMC PENTAX-M 50/1.4のマルチコートに惑わされて居たけど、今比較すると絞っての描写はXR50/2が上。

いかん、開けても撮って置かないと・・・


開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop



開放 - α7、RAW>Lightroom>PhotoShop

で、無理無理に開けて撮った。ボケも強いクセは無い。状況によっては2線ボケは出るが、弱い過剰補正のガウス玉は程度の違いあれど、どれもが持ってるクセ。アウトフォーカス部のカラーフリンジが目立つ程では無いので、開け気味でも使い易い。

久しぶりにXR50/2を使うに当たって、ネットの世界での扱いをググって覗いてみた。冒頭の最終型XR50/2Lの光学系が違うって話もネット民が言ってた話。XR50/2の話に限らず、オッサン時代の人間は知らないネットの中で出展不明の常識があったりして驚かされる。

XR50/2をググッたらネットあっちこっちで和製ズミクロンとかプアマンズ、ズミクロンって言葉が飛び交ってた。「え~まじ~!そんなの誰が言ってたの?」って思って、僕だけ知らないのかと身の回りのカメラ趣味オッサンにも確認したら、そんなの知らないって云われた。良かった世間知らずは僕だけでは無かった。

「玉ボケ」「タムキュー」「和製ズミクロン」、知らない間にカメラマニア界もネットの世界で新しい常識が生まれ育ってるようです。



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

ではさて、和製ズミクロンってSNS世代が呼んでるレンズの実力を拝見しよう。実使用で絞っての写りは十分に素晴らしかった。でも、それだけでズミクロンと匹敵って事にしちゃうのは少々乱暴なんで、比較してみると面白いよ。

2カムのSUMMICRON-R 50/2を以前掲載してるので、そっちの遠景テスト画像と比較してみよう。

SUMMICRON-R 50/2の開放F2のテスト画像とXR50/2を比較してみると、「あちゃ~!いきなり夢破れたり。」 ゴメンナサイ真面目な話で勝負にならない程度にズミクロンの圧勝です。F2.8も負け、F4も負け、F5.6辺りで勝負になってくる。F8、F11なら遜色無いかな。

それよりも画質って云うより、ズミクロンは言葉で表現が難しいのだけど、良くも悪くもゴチっと固い描写。このゴチっと感は国産玉には無い特徴で、何が違うのが実際には良く判らない。でも、違う。

XR50/2にはゴチっと感は無い。まぁ、和製ズミクロンの称号は、値段の割には良く写る、同じ50/2ってスペックだから言われてるので、そんな深い意味は無いのでしょうね。それを踏まえても開放付近を描写を比較すれば、幾らなんでも和製ズミクロンは褒めすぎ。そもそも誰が最初に言ったんだろ?

それでもXR50/2は良く写ってお買い得なのは間違いない。

---- ちょい追記 ----

和製ズミクロンの起源を少々しらべてみた、ネットをググると2007年からあちらこちらで書かれだし、2010年前後にはネット民の常識となってる様子。そもそもはアサカメのチャートテストでズミクロンと開放から肉薄する数字を出したってあたりに、起源があるようだ。記事を読んでないので、記事の中で和製ズミクロンなる記載があったのかは不明。

チャートテストの結果で「ズミクロンと変らんやん!」と喜んでしまっただろうね。チャートの数字は写りの極々一つの数値でしか無いのが良く判る好例ですね。開放遠景の写りを比較すれば、数値は同じような物でも、画は違い過ぎ・・・

---- 追記終わり ----



F2 - F2.8 - F4 - F5.6 - F8 - F11 - F16

スーパーカブのボケ撮影はご覧頂いて判断してください。特別綺麗でも無いですが、極端にクセがあったり汚い事はない。なんら問題感じない。先にも書いたがカラーフリンジが比較的目立たないのは実際に使う上では結構ありがたい使い易いレンズ。

今回使ってみて予想外にデジタル(α7)と相性が良い印象だった。デジと相性いいのも近年一部で人気が高い一因なのかも知れない。(本当に人気なのか真相は知らないけど・・・)

初期型から最終型まで光学系は一緒と書いたが、このXR50/2より更に廉価なRICONAR 55/2.2と云うのがRICOHさんにはある。RICONAR 55/2.2が生まれた経緯なども、元RICOHの方から教えていただいたので、その内レンズと会わせて紹介したい。